乗らなくなったバイクを売る際には、いくつかの注意点があります。バイクを売る場合、個人売買か業者に売るという2つの方法がありますが、それぞれで注意するポイントが若干違います。しっかりと知識を付けて、損をしないようにすることや、トラブルに巻き込まれないようにすることが大事です。
そこで、今回はバイクを売る際の注意点について詳しく解説していきます。
個人売買の注意点
バイクは、オークションやフリマサイトなどで売ることができます。その際には、基本的に個人間でのやり取りになるため、様々なトラブルが発生してしまう可能性があります。トラブルを避けるために大事になるのは、まずは取引相手の評価を確認することです。
オークションやフリマサイトで売る場合、お互いに過去の取引の評価を確認することができる場合が多いです。相手に悪い評価がたくさん付いている場合には、慎重に取引を進めるか、取引を断ることが大事です。また、こまめに連絡を取り合えるかを、取引をする前に確認しておくことも大事になってきます。
そして、できるだけ現車確認や試乗をしてもらうことをおすすめします。ネットを介しての取引の場合は、基本的に画像のみでの判断になります。場合によっては、取引が終了した後に不具合などのクレームが入ってしまうことも考えられます。
また、名義変更は必ず引き渡す前に完了させておくことが大事です。万が一、名義変更をせずに引き渡してしまった場合、事故が起きた際の責任を取らされてしまうことも考えられるのです。これらの注意点は、オークションやフリマサイトで販売する場合だけでなく、友達や知り合いなど面識のある人に売る場合でも同じことが言えます。
友達だからと曖昧にしてしまうと、いざとなったときの責任問題が起こったり、金銭的なトラブルが発生してしまう原因となる場合があります。
業者に売るときの注意点
バイクの買取業者に売る場合は、すべて業者に任せきりということは避けるべきです。相手はバイク買取のプロであるため、ある程度の知識をつけておかないと、安く見積もられて損をしてしまう場合も考えられます。また、買取価格の査定は、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取っておくことをおすすめします。
そして、見積もりが出たら、それぞれの査定額を比較して、一番高く買い取ってくれる業者に売ることも大事です。更に、査定額だけでなく、業者の評判をチェックしておくことも大事です。評判はインターネットなどの口コミなどで確認をすることができます。
バイクを業者に売る場合、必ず契約書にサインをします。この時に、しっかりと内容を熟読し、納得した上でサインをするようにしましょう。一度契約書にサインをしてしまうと、万が一のことが起きたときに、読んでいなかったでは済まされなくなってしまうことも考えられます。
保険の確認
バイクを売る際には、自賠責保険と任意保険について確認をしておくことが大事です。自賠責保険が残っている場合は、解約手続きをすることで、残っている分を返金してもらうことができます。業者に依頼する場合は、自賠責保険の解約も依頼できる場合があります。
しかし、業者によっては、自賠責が残っていてもその分を返金しない場合もありますので、確認をすることをおすすめします。個人売買の場合は、自分で手続きを行う必要が出てきますので、忘れずに行うことが大事です。任意保険が残っている場合も、忘れずに解約することが大事です。
この時に、必ず中断証明書を発行しておくことが大切です。中断証明書があれば、任意保険に再加入するときに、等級を引き継ぐことができます。等級を引き継ぐことができれば、場合によっては保険料が安くなることもあるのです。
ただし、任意保険を先に解約してしまうと、後から中断証明書を作成することができない場合が多いです。そのため、先に中断証明書を発行し、その後で任意保険を解約することがポイントになってきます。
ローンが残っている場合は注意が必要
ローンが残っているバイクは、基本的に売ることができません。ローンが残っている場合、所有者が自分ではなく、バイク屋やローン会社になっていることが多いです。自分の所有物ではないため、自分の一存だけで売ることはできないのです。
ただし、業者であれば例えローンが残っていても売ることができます。その際には、必ず自分でローンの残債を調べておく必要があります。なぜかというと、ローンが残っているバイクを売る場合、査定額から残債を引いて、残った分が自分の手元に入ってきます。
しかし、残債の方が多い場合には、残った残債分を支払う必要があるのです。一括で支払えない場合には、ローンの手続きをし直して、支払っていかなければならなくなります。そのため、ローンが残っている場合には、いくら残っているかをしっかりと把握しておくことが大事になるのです。
バイクを高く売るコツ
バイクを高く売るためには、いくつかのコツがあります。まずは売る前にメンテナンスをしておくことです。ネットオークションやフリマサイトなどで売る場合には、買い手に画像で判断してもらう必要が出てきます。その時に、ホコリや汚れなどが目立つと、なかなか買い手が見つからない場合もあるのです。
業者に売る場合も同じで、査定時に少しでも綺麗な状態にしておくと、買取価格が上がる場合があります。更に、バイクに装着しているパーツ以外にも、保管してあるパーツなどがある場合には、一緒に売ることもおすすめです。
セットで販売することで高く売れる場合もあります。価格交渉をするということも非常に大事です。個人売買の場合、買い手が値下げ交渉をしてくることもあります。値下げが可能なのであれば交渉に応じることも大事ですが、値下げをしたくないという場合であれば、しっかりと断ることも大事です。
業者に売る場合には、相手はバイクに関しての知識が豊富であるため、相手のペースで交渉が進められてしまうこともあります。そのようなことを避けるためにも、バイクの関しての知識がない人が業者にバイクを売る場合、知識のある人に同行してもらい、交渉を手伝ってもらうことをおすすめします。
また、どうしても提示された条件に納得できない場合には、無理に売却せず、断って別の業者を探すということも方法の１つです。